養殖業の6次産業プラットフォーム化プロジェクト

世界の漁業生産量は2000年の1.3億トンから2025年には2億トンに到達しようとしています。その中で主要国では日本だけがマイナス成長を続けています。日本近海の水産資源の枯渇と生産性の低さ、また、養殖産業が発展していないことがその理由にあげられています。世界中で漁獲高制限が強化されている中、世界の漁業生産量の増分はほぼ養殖でまかなわれており、今や全体の5割が養殖となっています。一方、日本では全体の2割にとどまっており、産業としての養殖を強化していくことが急務となっています。当たり前に食べられていた魚が子供たちが大人になる頃には食べられなくなってしまうかもしれない。世界的なタンパク源クライシスが将来見込まれる中で、世界の需要に貢献できないばかりか、国内需要を満たす供給を確保し続けられるかどうか、という観点においても養殖産業の育成・発展は重要なのです。

また、テクノロジーの進展に伴い養殖においても大きな産業構造の転換が訪れています。生産における技術の進展も著しく、陸の上で魚の養殖(陸上養殖)も可能になってきています。野生の魚を獲ってくるのではなく、育てていく養殖においてはその過程において豊富なデータの獲得が可能であり、安全性の確保・品質の向上に活用できます。それに加えて、生産者と消費者がダイレクトにつながっていくことによって、消費者のフィードバックを受けながら、改善を重ねてより商品価値を高めていくことも可能です。

例えば、金子コード株式会社の取り組んでいるチョウザメの養殖・キャビアの生産事業では、生産技術の確立に加えて、著名なシェフのネットワークからのフィードバックを活かして商品・生産改善に取り組んでいったところ、舌の肥えた世界のVVIPにも高く評価される商品となり、人気を博しています。日本が持つカイゼン力、古くからの魚食文化、食に対する感度を活かしていくことで、規模によらず世界で勝っていくことができる領域であることは、金子コードの例からも証明されています。

新産業共創スタジオでは、養殖産業を成長加速すべき産業ととらえ、金子コードの成功から、日本の養殖産業としてプラットフォーム化すべき要素を取り出し、これを更にオープンなスタジオ型の取り組みによって発展させていくことを目指しています。この取り組みを通じて、全ての養殖事業者がプラットフォームを活用し事業を発展させていくことを可能にし、また、養殖産業に関わる全てのステークホルダーにとっても大きなビジネスチャンスとなると考えています。養殖業に取り組む皆様、それを支援するステークホルダーの皆様、食産業に関わる皆様と日本の養殖産業の発展のためにコラボレーションしていけたらと考えております。お問い合わせをお待ちしております。

プロジェクトサマリー