■「ネイチャーポジティブ経営のための共創プログラム」について
「ネイチャーポジティブ」は、企業・経済活動によって生じる自然環境への負の影響を抑え「生物の多様性を維持する」という従来の発想から大きく踏み込み、「生物多様性を含めた自然資本を回復させる」ことを目指す新たな概念です。2021年10月の第15回生物多様性条約締約国会議(COP15)第1部会合、続く2022年12月の第2部会合にて生物多様性の観点から2030年までに陸と海の30%以上を保全する「30by30目標」や、ビジネスにおける生物多様性の主流化等の目標を掲げた「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択されました。グローバルかつ強固な枠組みとしてネイチャーポジティブに関する制度設計が急速に進んでおり、企業は早期の対応を求められています。生物多様性における対応を経営課題として取り組みを行わない場合、グローバルサプライチェーンから除外されるなど、企業経営に対しネガティブなインパクトを受けかねないことも想定されます。
本勉強会では、経営視点から、「ネイチャーポジティブ」のコンセプトが今後企業に及ぼす影響を、グローバルトレンドから政府・自治体・企業などの取組など「レクチャー」にてご説明し、またリビングラボにおいてフィールドにおける具体的な課題や、社会の中で目的を共創しヒト・モノ・カネといった経営リソースを新結合させていく取り組みを「フィールドワーク」を通じて体験頂きます。そして、勉強会最終日では、ワークショップを通じて各企業における「ロードマップ策定を含むアクションプランニング」を実践します。
経営課題として「ネイチャーポジティブ」に対し早期に取り組むことは、ブランド価値・顧客満足度の向上のみならず、今後創出されていく様々な新しい産業のエコシステムにおいてリーダーシップを獲得し、新たな成長軌道の実現や企業価値の向上につながっていきます。また、多様な主体と社会の中で対話し、目的・アジェンダの共創から個社単独では実現できない繋がったソリューション(エコシステム)を構築していく、新たなオープンイノベーション、価値創造の仕組みを実践していく上で、対話・共創・実証の環境が整備されたリビングラボの活用は非常に現実的で有効な選択肢となっています。
SUNDREDは国内最大級のリビングラボ「ナスコンバレー」の発起人メンバーとして運営事務局を担当する他、各地においてリビングラボの開設を進めています。本プログラムをリビングラボで開催することで、参加企業のネイチャーポジティブ戦略に実践面でのヒントを提供するとともに、「実現すべき未来」を共創する「新産業共創プロセス」についての理解の促進、各地域(社会の単位)の具体的な課題解決につなげていきます。また、今後は那須エリアに限らず、全国のリビングラボでの開催や連携を目指します。
開催期間:2023年4月〜2024年3月にかけて、全4回のカリキュラムで構成
第1回目:4月24日(月)〜 26日(水)(2泊3日)
5月29日(月)〜 31日(水)(2泊3日)
6月26日(月)〜 28日(水)(2泊3日)
※ご参加しやすい日にちをご選択いただけます。
※第2回目以降の開催日は調整中です。
対象:ネイチャーポジティブ領域において関心のある経営者
場所:ナスコンバレーTOWAピュアコテージ(一部会場)(栃木県那須町高久乙3375)
参加費用:750,000円(税抜) ※年間で参加の場合は、1,500,000円(税抜)
宿泊場所:TOWAピュアコテージ
主催者:SUNDRED株式会社
協力:PwC Japan グループ
お申し込み方法:下記のPeatixよりお申し込みください
Peatix:https://nature-positive-nasu.peatix.com
ネイチャーポジティブの詳細はこちら
https://www.pwc.com/jp/ja/services/sustainability-coe/nature-positive.html
■PwC Japan グループの協力によるグローバル、かつ専門的な講義内容
PwCグローバルネットワークを活用して各国での環境関連の最新取り組み事例、規制動向を収集、さらに国内で実践してきたサービス提供から得られた知見をもとに、現在の国内企業がいち早くネイチャーポジティブに取り組むための知識、ビジネスへの活用、導入戦略の考え方、さらには計測指標の算定や実行ツールのヒントなどを提供します。具体的には下記のような項目を予定しています。
1)グローバルメガトレンドを含むネイチャーポジティブ経営の背景と動向などの講座
2)「生物多様性」や「ネイチャーポジティブソリューション」を、理解するためのフィールドワーク
3)2030年に向けた貴社のロードマップと最初のアクション検討
■日本最大級のリビングラボ「ナスコンバレー」
ナスコンバレーは、21世紀型社会に求められるソリューション(エコシステム、サービス、製品)の共創・実証実験・社会実装の場であり、社会・社会人・市民を中心に、未来社会の現実解となるソリューションを共創していく国内最大規模のリビングラボです。リビングラボとは多様な関係者が集う場で、実現したい未来のイメージや、解決すべき社会課題を共有し、関連する知見や技術・ノウハウ、ソリューションを集約し、新たな結合(イノベーション)を構想・実証・実装することによって地域や社会の活性化を推進していくための仕組みです。那須エリア(那須町、那須塩原市、大田原市)は、都心から1時間ほどの好立地に位置し、豊かな自然と地域資産、そして日本の典型的な地域課題も併せ持つ地域です。ナスコンバレーでは、東京ドーム170個分の私有地を含む広大な実証フィールドを活用し、様々なプロジェクトの構想・実証を進めていきます。
■SUNDREDのIndustry-Up as a Service(エコシステムビルディングサービス)
SUNDREDは100個の新産業の共創を目指す「新産業のエコシステムビルダー」として、アカデミアの研究とプロジェクトの実践を通じて開発した「新産業共創プロセス」にもとづき、社会起点の目的を実現する新産業の共創に取り組んでいます。その最大の特徴は個社単独での新規事業の開発ではなく、新産業の共創を通じて新たな事業機会・投資機会の創出を進めていくというコンセプトにあります。社会起点の目的を多様な社会人との対話の中から共創し、新産業のナラティブとスコープ、要素をまとめたアジェンダを形成、エコシステム仮説に落とし込み、その中核となる事業(トリガー事業)を創出し成長を加速していくことで、エコシステム構築を進めていきます。
目的・アジェンダの共創を加速するソリューション「Future Board」、新産業のエコシステムの共創を推進する「新産業共創スタジオ」、組織の壁を越えて目的・エコシステムの共創をリードする「インタープレナー」の発掘・育成・ネットワーク化、多様なインタープレナーが集うリビングラボ等の「対話・共創の場」の開発・運営を通じて、新しいパラダイムに求められる新産業の創出・エコシステムの構築・社会実装を加速しています。
Industry-Up as a Service
https://www.industry-up.com/
■新しい時代における価値創造を牽引する「インタープレナー」について
SUNDREDは新しい時代における価値創造を牽引する人材として「インタープレナー」の開発に取り組んでいます。インタープレナーとは、組織の枠を超えて社会起点で発想し、オープンでフラットな対話を通じて目的を共創し、仲間とリソースを集めてプロジェクトを進め、所属する組織も動かして組織にも貢献し、目的を達成していく「社会人」のことです。全てのセクターに顕在・潜在している「インタープレナー」達が、新しい時代の価値創造の仕組みを理解し、自らの生き方について考え、動き出していくことによって新産業の共創が加速されると考えています。
SUNDREDのインタープレナー・コミュニティは、大企業、中小企業、スタートアップ、政府系公務員、自治体職員、大学研究者、医療者、教育者、プロフェッショナル、学生など各セクターから集まったインタープレナー約1,600人が参集・参画し、新産業のテーマや「実現すべき未来」について継続的に対話を行っています。昨年度は経済産業省関東経済産業局と共同で「令和3年度 越境人材を中核とした新産業共創エコシステム構築事業」を推進し、「インタープレナー(越境人材)」の育成についての政策提言を実施しました。今後もSUNDREDでは「インタープレナー」の発掘・育成・ネットワーク化を加速し、インタープレナーが活躍する環境を整備していくこと新しい時代の価値創造を推進していきます。
インタープレナー
https://www.interpreneur.jp/
■会社紹介
企業名:SUNDRED株式会社
設立 :2017年3月設立
代表者:留目 真伸
本社 :東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー
オフィス :東京都港区北青山3-6-7 青山パラシオタワー11階
概要 :100個の新産業の共創を目指す「新産業アクセラレーター」。「新産業共創スタジオ」を運営し、エコシステムのデザインを起点に成長領域にリソースを集約し、新産業を共創していく 。
URL :https://sundred.co.jp