※1 リビングラボ:多様な関係者が集う場で、実現したい未来のイメージや、解決すべき社会課題を共有し、関連する知見や技術・ノウハウ、ソリューションを集約し、新たな結合(イノベーション)を構想・実証・実装することによって地域や社会の活性化を推進していくための仕組み。
※2 「実証プロジェクト」については「令和6年度のNASC運営支援業務の計画」の「実証プロジェクト」を参照
■令和5年度のNASC運営支援業務の成果
SUNDREDは令和5年度、本事業において下記の活動を実施しました。
・ワーキンググループ・勉強会の実施
8月21日 第1回ワーキンググループ「地域課題解決共創ワーク」(1)
9月15日 オンライン勉強会「めぐる・つながるサーキュラーシティをみんなで考えるフューチャーボード」
9月29日 第2回ワーキンググループ「地域課題解決共創ワーク」(2)
・令和5年度 実証プロジェクト
スマートシティNAGANOの実現、新産業創出に繋がるプロジェクトを公募し、応募件数11件の中から2事業を採択しました。
・令和5年度 ビジネスプランコンテスト
市民の生活の質を大きく向上させるビジネスプランの社会実装を目的に、先端技術やデジタルを活用し、長野市が抱える様々な課題を解決できる新たなアイデアを募集。応募総数27件の中から、大賞1組、特別賞2組を選出しました。
・令和5年度 機運醸成イベント
会員・市民へNASCの活動を周知するとともに、積極的参加を促す目的で令和6年1月26日に開催し、74名が参加しました。
■令和6年度のNASC運営支援業務の計画
令和6年度は、NASCの強みである産学官金連携によるオープンイノベーションの場としての機能を存分に活かし、デジタル技術等を活用した地域課題解決を進め、スマートシティNAGANOをさらに推進する目的で、下記の5つに取り組みます。
・ワーキンググループ・勉強会の実施
昨年度に引き続き、継続的な共創活動及び事業者間のネットワークを形成する目的で開催します。本年度は長野における未来の移動をテーマとし、人や物の「移動」にまつわる様々な課題にアプローチし、実現可能性の高いプロジェクトを構築します。
・実証プロジェクト(※2)
スマートシティNAGANOの実現、新産業創出につながる可能性のあるプロジェクト、地域課題解決に資する新しい手法の検証を行います。プロジェクトの募集は6月14日まで、詳細については以下のサイトをご参照下さい。具体的には、新産業創出に向けたビジネスモデルのブラッシュアップと実地検証を行い、リーダー企業と協力者で構成されるエコシステムを生成します。
https://www.nasc-nagano.com/post/project-koubo
・令和5年度ビジネスプランコンテスト受賞者支援
令和5年度大賞受賞者について、アイデアのブラッシュアップを支援します。NASC会員との接続・連携を促進し、実証体制の構築支援や、ニーズに応じた実証フィールドの調整を行います。
・機運醸成イベント・情報発信
一般市民に対するNASC活動の認知向上を図ります。具体的には、実証プロジェクト等の経過報告を通じて、新たな共創パートナー集めの場とします。
・総会・事業報告会の実施
NASCの活動を長野市はじめ関係各所に報告します。
■「リビングラボ」を起点に未来の長野市を共創する
SUNDREDは本事業において、長野市における新産業の創出加速を目指し、オープンイノベーションの場としてのリビングラボ型共創コミュニティ運営による、新産業共創エコシステム構築に取り組んでいます。
対話を通じて「実現したい未来」をイメージすることで目的・アジェンダを共創し、新たな産業を共創するSUNDREDの「新産業共創プロセス」をもとに、個別の事業のインキュベーション、アクセラレーションにとどまらず、新産業共創エコシステムの実装と、トリガーとなる事業の創出を目指します。
また、各地におけるリビングラボ開発・運営を通じて確立したSUNDREDの「インタープレナーズ・リビングラボ」(※2)のコンセプトをベースに、大企業・地域企業・スタートアップ・地域コミュニティ・自治体・大学・その他の有識者・専門家・実践者等が、組織やセクターの壁を越えて社会起点で「インタープレナーシップ」をもとに対話・共創を行う場の形成を行います。
※2 インタープレナー:自らの意思でより良い社会を創るという目的のために行動し、所属する組織を超えて自分が動かせるものを動かして価値創造を行っていく個人のこと。
■NAGANOスマートシティコミッションについて
NAGANOスマートシティコミッション(略称:NASC、ナスク)は、スマートシティNAGANOの推進主体として、長野市、長野商工会議所、信州大学工学部及び株式会社八十二銀行の代表者を発起人として、産学官金の連携の下、令和3年(2021年)10月5日に設立しました。NASCの設立趣旨に賛同し、長野市内等でスマートシティの実現に向けたプロジェクト実施に意欲のある地域内外の事業者・団体、大学等高等教育機関、金融機関、行政機関等が参画し、スマートシティNAGANOの実現に向けた取組を進めています。
■スマートシティNAGANOについて
長野市では、安全・安心・快適な上質の暮らしで幸せを実感できる市民ファーストな未来型社会の実現に向けて、「スマートシティNAGANO~市民と創る最高のまちづくり~」として、持続可能なまちづくりを推進しています。
■SUNDREDのIndustry-Up as a Service(エコシステムビルディングサービス)
SUNDREDは100個の新産業の共創を目指す「新産業のエコシステムビルダー」として、アカデミアの研究とプロジェクトの実践を通じて開発した「新産業共創プロセス」にもとづき、社会起点の目的を実現する新産業の共創に取り組んでいます。その最大の特徴は個社単独での新規事業の開発ではなく、新産業の共創を通じて新たな事業機会・投資機会の創出を進めていくというコンセプトにあります。社会起点の目的を多様な社会人との対話の中から共創し、新産業のナラティブとスコープ、要素をまとめたアジェンダを形成、エコシステム仮説に落とし込み、その中核となる事業(トリガー事業)を創出し成長を加速していくことで、エコシステム構築を進めていきます。
目的・アジェンダの共創を加速するソリューション「Future Board」、新産業のエコシステムの共創を推進する「新産業共創スタジオ」、組織の壁を越えて目的・エコシステムの共創をリードする「インタープレナー」の発掘・育成・ネットワーク化、多様なインタープレナーが集うリビングラボ等の「対話・共創の場」の開発・運営を通じて、新しいパラダイムに求められる新産業の創出・エコシステムの構築・社会実装を加速しています。
Industry-Up as a Service
https://www.industry-up.com/
■新しい時代における価値創造を牽引する「インタープレナー」について
SUNDREDは新しい時代における価値創造を牽引する人材として「インタープレナー」の開発に取り組んでいます。インタープレナーとは、組織の枠を超えて社会起点で発想し、オープンでフラットな対話を通じて目的を共創し、仲間とリソースを集めてプロジェクトを進め、所属する組織も動かして組織にも貢献し、目的を達成していく「社会人」のことです。全てのセクターに顕在・潜在している「インタープレナー」達が、新しい時代の価値創造の仕組みを理解し、自らの生き方について考え、動き出していくことによって新産業の共創が加速されると考えています。
SUNDREDのインタープレナー・コミュニティは、大企業、中小企業、スタートアップ、政府系公務員、自治体職員、大学研究者、医療者、教育者、プロフェッショナル、学生など各セクターから集まったインタープレナー約2,400人が参集・参画し、新産業のテーマや「実現すべき未来」について継続的に対話を行っています。令和3年度には経済産業省関東経済産業局と共同で「越境人材を中核とした新産業共創エコシステム構築事業」を推進し、「インタープレナー(越境人材)」の育成についての政策提言を実施しました。今後もSUNDREDでは「インタープレナー」の発掘・育成・ネットワーク化を加速し、インタープレナーが活躍する環境を整備していくこと新しい時代の価値創造を推進していきます。
インタープレナー
https://www.interpreneur.jp/
■会社紹介
代表者:代表取締役 CEO 兼 GM留目 真伸
本社 :東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー
オフィス :東京都港区北青山3-6-7 青山パラシオタワー11階
事業内容:100個の新産業の共創を目指す「新産業のエコシステムビルダー」。「新産業共創スタジオ」を運営し、エコシステムのデザインを起点に成長領域にリソースを集約し、新産業を共創していく 。
URL :https://sundred.co.jp